10/19 「NHK サキどり」 漢方・生薬の広がりに思う事

 今朝のNHKサキどりは漢方に関する話 ということでしたが、ビジネスに関する話。 どんなことかと思いましたが、見終わって、なぜかじんわりと涙があがってきて、表現するのが難しいのですが、日本の 日本という土地柄の大きさ 暖かさみたいなものを感じました。 日本に住まう私たちは、日本の心・力の恩恵を受けている、それは私たちの想像のつかない所で大きく大きく作用してくれている、という感覚です。 

 

 実は、生薬が値上がりしている、手に入りにくくなっている、と言う話は少し前から出ていたのですが、自分用に買っていたものが ある日突然そのいつもの店舗で もう入ってこなくなってしまってと言われたり、実感もありました。 中国産のそれらは、輸出側が出さなければ輸入側はどうしようもないのですよね。 生薬全体で見渡すと、国産のものはあまりないのですが、かつては国産があったものでも、実は需要がなくなったから誰も栽培していない、という歴史。 残念ながらそれは私たちがもたらした結果です。 


 それが、この漢方薬などへの昨今の需要の高まりと中国産の原料の入手困難とで、日本のあちこちでいろいろな生薬となる薬用植物の栽培が始まっていると言うこと。 芍薬、当帰、他 その輪が広がっているようです。 米をあきらめた農家さんにとっても休耕地活用のとても有益な話として、仲間が増えているとか。 中山間地では、土地が空いている、と 高齢の農家のお父さん達が、希望を持って働く姿は「明日」を感じます。


 そして、何とも驚いたのが、冬虫夏草を栽培していると!! 養蚕業で栄えていたところが今や養蚕農家もゼロとなった土地に かつての製糸工場を拠点にまた活気が戻っている、若い人がかつて活躍した人達の技術や知恵を引き継いでいる。 それが 企業ではなくて、地方の自治体が特許を持っているそうです。 驚きました! 誰が考えたんだろう、すごいなぁ” 


 いつも 何事も 良いだけ・悪いだけというものはない。 必ず陰陽の調和も変化も存在している。 その状態は固定ではありえない、ということ、それがとても長いスパンである場合もあるのだなぁと思いました。 現れたものは「陽」とされます。 しかし、そこには現れるまでのカゲの時間がある。 その「陰」がなければ「陽」となって現れることもない。 いつもそれは心に留めていますが、しっかりと全てのことを見つめて行きたいと思っています。