私が学んでいる薬膳の本の御紹介

 今日、たまたま海外にお住まいの方から、薬膳の本の御紹介をいただけたら・というメッセージをいただき、作成してみました。 

 

 確かに、自分は本屋さんに行っても、検索からでも、それなりに欲しいものを自分の尺度で選べるので、どなたもそのようにご自身にあったものをお選びになるのが一番良いと思っていましたが、海外だけでなく、そのような環境に無い方々も多いことを いろいろな場面で知るようになりました。

 私が学んだ「薬日本堂」というところの監修・関連本、特に私が学んだ師の著書や監修の本になりますので、もちろん、御自身でいろいろと選べる環境にある方は、いろいろと好みのものを選んで下さいね。

 

 さて、私なりの書評というか、御説明を・・・(笑) もちろん、それぞれの本についてのカスタマーレビューを御参考になさってください。 


1.「病気にならない漢方生活」

文庫本サイズです。 2008年の初版なので、今ほど漢方が一般的でなかった時に思えるので、流行に載ってる感はなくて、まじめに「初心者用入門書」とか「基礎知識入門」といった感じです。 漢方の基礎理論的な説明と 症状の捕らえ方、毎日の生活への養生としての生かし方が季節ごとに書いてある、という感じです。 漢方の考え方、基本概念、季節の養生のポイント、体調としての症状別の説明があります。 季節の養生へのアプローチとして、食材、お茶、簡単レシピ、体調へのアプローチとして、食材とつぼの紹介があります。 文庫本が全255ページでこれだけの内容ということは、広く浅くということにもなるかもしれません。 なぜそうなのか、とか 個々の深い意味に触れることを期待するのは難しいですが、全般的に知識を得る、という視点であれば、良いと思います。

 

2.「中国の女医さんが教えるおいしくて身体にいい中華」

私の師が著者の中華料理の料理本A5サイズになります。 2005年初版。 最初に4~5ページの簡単な漢方・薬膳の捕らえ方の説明があり、四季のメニューが薬膳の観点からの説明と共にあります。 各季節の始めに その季節の漢方的な捕らえ方・その季節への対処の説明・理由と共にこういう食材を摂りましょうということが書いてあり、料理好きな方には楽しい本だと思います。 漢方食材もところどころ使用していますが、どれも家庭料理としてつくりやすいレシピ、また、そのとおりにつくって 絶対においしいレシピです。 料理が得意な方であれば、中華料理としてこうなっているけど、自分の日常の食事では こういうことでいいな、という応用もできるかと思います。 全128ページ。

 

3.「病気・症状を改善 これならできる 漢方ごはん」

2011年初版で、割と最近になっているし、レイアウトも見て楽しい感じです。 B5サイズでカラーで色分けされている見やすくてキレイという印象です。 講談社という大手出版物のせいでしょうか・・・。(笑)  最初に20ページ弱の漢方の捕らえ方についての説明があります。 その後、病名・症状別に各種レシピがあります。 料理・お茶・いろいろです。 料理は簡単な調理が多いです。 漢方食材を使うものも使わないモノもあります。  もし、この本を購入されたら、自分とは関係のない症状だから、こっちのページは関係ない・ではなくて、どれも意味のある食材として、こういう力があるんだな、と理解して摂り入れていっていただきたいと思います。 全96ページ。

 

4.「毎日役立つ からだにやさしい 薬膳・漢方の食材帳」

私の手元にはありませんが、A5サイズ、全176ページ、2010年初版のようです。 たまたま紹介する3件を検索する中で、他にも買った本や店頭で見て知っている本がありましたが、これは、それぞれの食材ごとに細かい説明があって、本当に辞典のような「食材帳」です。 こちらの紹介でその意味がわかると思いますよ* (Amazonとは別の内容紹介が大きい画面でわかります。) 私は学校の教材の中に同様な内容を持っているため購入はしていないのですが、本当に一般的な食材が多く、内容もとても良いように思えました。

 


御参考までの番外編

「ゆる薬膳」講座に行ったこともありますが、多くの方々がとっつきやすいと思われる形で 世の中に薬膳を広めていらっしゃる方もいらしゃいます。 漫画(?)イラスト入りで、楽しく取り組める感じでしょうか、上でご紹介したような本が「参考文献」としてズラズラ~っと並ぶ読みもの感覚といった感じでしょうか。  私がお伝えしたい薬膳の形とは異なりますが、これはこれで今時なものかと思います。 ↓

 

美容がメインの本。

各種お悩みの漢方的捕らえ方と漢方美容として、そんな時にはこれ!という漢方食材が紹介されています。 そして、アロマオイルと ツボとマッサージ法 等 まさに女性の美のために。 

こちらの2件は、独学の時に読んだ本。(笑)

当時はなかなか一般的なものが無くて、八重洲ブックセンターにもあまりなく、丸善ならきっとある!と思って行った時、丁度東洋医学フェアか何かでいろいろあって大喜びしました。 まあ、これでも随分とわかりやすいのだと思いますが、やはり本で学んだだけでは、今一つ判りきれないところはありました。 それでももちろん基礎にはなりました。